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70%健康マガジン
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松枯れ問題とインフルエンザ
先日、登山道でドキッとする張り紙を見た。
丸太を包んだビニールの山に怪しいボトル
そして、「人畜毒性」「触れないように」と書かれている。

山のいたるところに
伐採されたアカマツが山積みにされ
キルパーという虫を殺す薬剤をかけ
全体をビニールで覆っている。

そこには、人にも毒性がある薬剤で、燻蒸(くんじょう)処理しているから
触れないようにと書かれている。


食養生的には心の養生が最優先なので
このようなものは無視して
純粋に山の自然と美しい空気や景色を楽しんだ方がいい。

だが、やはり気になる。

調べたところ、「キルパー」は
ジチオカーバメイト系の農薬で
体にとても有害で海外では規制が進んでいる
有機リン系やネオニコチノイド系の農薬ではなかった。

それでも、毒であることは間違いなく
中枢神経や骨格に異常をきたすとの動物実験報告もあるようだ。

(写真のボトルとは別かもしれないが
現場でビニール手袋を忘れたため軍手で作業した人がいて
次の日、手の皮が全部ずるむけたそうである。)

松枯れ対策は公益性が高いから行政が税金を使いやっている。
いったい誰のための対策なのか?
それはさておき。

松枯れ対策と聞いて
自分や子どもたちの健康問題との関係を
感じている人は少ないのではないだろうか。

松が枯れるのを防ぐためとして
松が枯れる一要因とされているマツクイムシを殺すため
殺虫剤を使用している。

その殺虫剤の使い方が特に問題なのだ。
大きく4種類ある。
ゞ中散布
地上散布
H嘉毯郛
ぜ幹注入

,龍中散布は有人ヘリ(広域に散布)や
無人ヘリ(小面積限定散布)により空から薬剤を撒くというものである。
簡単に分け入れない山だと有人ヘリが有効となる。

(林野庁HPより)

虫を殺す薬剤が人間には無毒ということはありえない。
当然、影響がある。だからこそ基準値が設定されている。
有機リン系やネオニコチノイド系の農薬は特に
人体への影響が問題視されており
世界的には規制が厳しくなっていっている。
それらの危険な農薬を空からばら撒くのである。

タバコの副流煙がタバコを吸っていない子どもたちに
悪影響を及ぼすのと同じである。

ただでさえ、田んぼや果樹に農薬を使っているので
殺虫剤自体は松枯れ対策がなくとも地域住民は複合的な影響下にいる。
(街路樹にも農薬散布されている)

△涼肋綮局曚枠鏗卸秧喘蓮限定散布に適している。
風向き次第では地域住民が吸い込む可能性はあるだろう。

(林野庁HPより)

の伐採燻蒸は冒頭に紹介したもので
先ず木を切り出すという重労働があるので
わりと人が入って作業しやすい山で行われる。
つまり、ハイキングしやすい山でもあるのだろうか。


い亮幹注入は
保存したいアカマツ、未被害木への予防処置として
樹の幹にマツノザイセンチュウを殺す薬剤をぶち込む。
まあ、毒物を打ち込まれるアカマツには申し訳ないが
周囲に撒き散らされる心配は少ない。

しかしこちらはコストがかかる。
薬剤単価は2,500円、直径40cmの松で薬6本使用する。
薬剤によっては5年間は効果があるそうだ。
逆に言うと定期的にコストがかかり続ける。


5月11日、「松枯れ対策と自然エネルギーの利活用」と題した
講演会が長野県安曇野市にて開催され、参加してきた。

信毎ニュースの記事↓
https://nano.shinmai.co.jp/news/newslist_detail/?id=511

ここでとても大切な話を聞いた。
松枯れの原因である。

1971年以前は酸性雨・霧説が有力だったのだが
71年にザイセンチュウ説が出てくると
松枯れは「虫害」だという暴走が始まった。

そもそもアカマツの特徴として
成熟した森林からは淘汰されるのが自然なのである。

アカマツはパイオニアプランツ(先駆種)といわれ
陽の光がガンガンに当たるところに最初に育つという特徴がる極陽樹である。

森林も人間同様
「幼年」→「青年」→「成年」→「壮年」→「老年」
と遷移していくのが自然である。

つまり、成熟した森林のアカマツは
枯れたりして無くなっていくのが自然であり
虫はその自然の営みの手伝いをしているだけである。
(虫の働きのお陰で土壌に栄養として循環される。
本来はありがとうマツクイムシさんである。)

また、人工的に植林して手入れができなくなったことも
根本原因の一つだろう。

標高の低い水辺、それに成熟した森林で
密集して細長いアカマツだらけの植林地帯に
松枯れが多発しているようだ。

虫を殺しても松枯れの結果への対症療法であって
原因の解決には決してならない。
ここに、現在の薬剤散布の松枯れ対策の滑稽さがある。

それは行政もご承知なのだろう。
上田市では空中散布は既に中止しており
その他の行政もしなくなっている。

安曇野市はというと去年、空中散布をしており
今年はどうなるのだろうか。

講演会には国会議員をはじめ市議会議員さんも
多数参加しており多様な参加者がいたようだ。

市民派の市議さんは
何とか空中散布はやめさせると話してくれた。

しかし、来ていたメディア関係の有識者は
有人ヘリで広域散布が無人ヘリで局地散布になれば
いい方だろうとの消極的な見方だった。

ただ、講演会に参加して希望の光りも見えた。

松枯れ対策といっても
上記の薬剤散布以外にもメニューが有り
デ確漸宗平泥椒ぅ蕁次⊃泥好函璽屬覆鼻
Ε船奪弉
Х築用材
┥撞
などもある。

ァΝΑΝГ里茲Δ法▲▲マツを切り出してきて
有効活用することもできるのである。

┐両撞僂蓮単純にもったいないと感じる。


安曇野市は2013年11月に全国初の試みとして
松枯れの薪を利用しての薪ボイラーを導入している。
講演された諫山さんの働きかけもあってか
安曇野市は多くの素晴らしい動きもしているようだ。

ただ、資源として使うには需要が必要である。

本来はХ築用材として活用するのが
アカマツが一番高く売れるので好ましいのだが
関東大震災以降、火事を恐れた日本は
木造から鉄筋に舵をきったため需要が激減した。

そんな中でも、国産材を見直す動きも出てきているが
まだまだ日本の山や林業が活性化するには至っていないようだ。

松枯れ対策としての
行政の薬剤散布に「反対」するのは簡単だが
それよりも、代替案を提示し、応援する方が
行政の取り組みを良い方向へ軌道修正しやすいのではないだろうか。

今後は空中散布のなどへの反対をしつつ
自らの生活を見直し、代替案を応援していきたい。

松枯れ対策として
身も蓋もないことを言ってしまえば
何も対策をせずに、ほっとけばいい。

もちろん地主的には
建材としても価値のあるアカマツがなくなったり
松茸が・・・という損失が出てくるだろう。

しかし、自然に任せたほうが
その山に本来適した植物群に遷移していき
新たな財産が生まれてくるやもしれない。

少なくとも野山の動物や
地域住民、行政の財布にはメリットが大きい。

これは人間世界での
インフルエンザも同じである。

そもそも人間の身体を甘やかし過ぎたり
不自然な食生活から人間自体が弱体化していることが問題である。

それをお金を払い、薬を飲んだり
病気になる前に予防接種をするなんて
農薬散布や樹幹注入と同じではないか。。

ウィルスや虫にばかりとらわれて
本質の森林の手入れや、身体の養生を
見失わないようにしていきたい。

と、強引に健康話題に持っていたところはあるが
実際に「健康問題」と「環境問題」はとても似ている。


【参考資料】
安曇野市の松枯れ対策の報告資料

http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/kohoshi/backnumber/2014/no181.files/no181_p04p05.pdf
林野庁HP
http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/matukui.html

 
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